幼稚園 小学校時代
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中学時代
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高校時代
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浪人時代
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大学1年
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大学2年
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大学3年 (前編)
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大学3年 (後編)
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大学4年 (前編)
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大学4年 (後編)
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自分にとって運命の日となった12月25日。
まさに全く思いがけずにその日はやってきた。
夜11時ごろだった。
なにも考えず、家で寝転がりながら、ボーっとテレビを見ていた。
ピロピロピロ。ニュース速報の音が流れる。
なんだろう。
画面に白い文字が映し出された。
逸見政孝さん、ガンのため、都内の病院にて逝去。。。
目の前が真っ白になった。
まさか! おい、嘘だろ!嘘だと言ってくれよ!
俺は信じないぞ!信じないぞ
心の中で叫んだ。
だが、もう一度繰り返し、テレビ画面には同じ文字が映し出された。
逸見政孝さん、ガンのため、都内の病院にて逝去。。。
嘘ではなかった。
本当に信じたくなかった。
だが、この2度目のニュース速報で、“逸見さんの死”がまぎれもない事実だと認識した。
その瞬間、ぶわっと涙があふれてきた。
布団にくるまり、一晩中、号泣してしまった。
なんで?なんでこんなにいい人が死んじゃうんだよ!
世の中にはもっと悪い奴が沢山いるじゃないか!
どうしてよりによって逸見さんが死ぬんだよ!
いままでの人生で、“人の死”にこんな衝撃を受けたことがあっただろうか?
これまで、テレビに出ている人が死ぬということはもちろん何度もあった。
だが、一度も泣いたことなどなかった。涙が溢れてきたのは今回が初めてであった。
思えば、ずっと逸見さんが大好きだった。だれよりも憧れていた。
そんなことに亡くなった瞬間に気づいた。
明るかった逸見さん。いつも微笑んでいた逸見さん。歌を歌っていた逸見さん。ハプニング満載の逸見さん。
中学、高校、浪人と、闇に隠れて生きてきた自分。
そんな自分に勇気を与え続けてくれたのは他ならぬ逸見さんだった。
逸見さんがアナウンサーになろうと思った動機。
それは単純明快だ。
高校時代、彼は女にふられ、精神状態がぼろぼろになった。
彼は死を決意した。
だが、思いとどまる。
振られたままでは死ねない。負け犬のままでは死ねないのだ!
俺を振った彼女を見返すまでは死ねない!
そう思い、彼女を見返す方法を考える。
そうだ!テレビに出よう!
これが彼の導き出した結論だった。
もし自分がテレビに出れば、彼女は自分をフったことを後悔するかもしれない。
ビッグになれば見返すことができるはずだ!!
そう固く信じこんだ。
だが、テレビに出るといっても、残念ながらルックスは人並みしかない。
俳優は無理だ。
じゃあ、どうすればテレビに出られるのか。
彼は考えに考えた末、アナウンサーになればテレビに出られるじゃないか!ということに気づく。
それから、彼の行動は素早かった。
マスコミへの就職なら早稲田が強い。
ならば早稲田大学しかない!そう考えて猛勉強をし、早稲田大学に合格!
大学入学と同時にアナウンス研究会に所属。
いままでアナウンスなどやったことのない彼は、スタートラインは桁外れに低い。
さらには、もともと関西出身のため、アクセントに致命的な弱点を抱えており、まさにベムべラベロ状態。
しかし、逸見青年はアクセント矯正のため、アクセント辞典を肌身はなさず持ち歩き、アクセント辞典を食べてしまったという。
(これは、いまやアナウンサー界の伝説となっている。)
彼女を見返すため、日々、野球の実況練習、原稿読みの練習に明け暮れる。
それが彼の青春だった。
そう、逸見政孝という人間は、アナウンサーになるためだけに、大学時代のすべての時間を費やしたのだ!
そして、その執念が実を結び、見事フジテレビのアナウンサーに合格!!!
まさに復讐の鬼。
しびれるような男だ。
そんな彼に自分を重ねていた。
なぜなら、自分も負け犬だったからだ。
受験には受からない。彼女もできない。
明けても暮れても勉強だけしかない人生。
“こんな人生、いっそのこと放棄したい!”と当時は頻繁に考えていた。
しかし、このままでは終われない!
負け犬のままでは終われないじゃないか!
逸見さんだって、負け犬から這い上がったんだ。
自分だって這い上がれるはずだ。
逸見さんもテレビで頑張ってるんだから、自分も頑張らなきゃ!
思えば、逸見さんの存在を励みにし、死なずに頑張って来れた妖怪人間時代。。
ほとんどテレビを見なかった自分だが、ちょうど学校から帰ってきてテレビをつけると、逸見さんが映っていることが多かった。
スーパーニュースをみても、夕焼けニャンニャンとみても、内容など覚えていない。
覚えているのは逸見さんの顔だけだ。
いや、まぶしすぎる彼しか、自分の目に入らなかったのだろう。
そう、彼こそが自分にとっての希望の星であり、人生の師匠だったのだ。
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